とくしま空き家スタイル

TOP空き家の利活用事例 > 空き家利活用事例⑨「一宇のお茶と甘いもの・茶屋コリトリ」

一宇のお茶と甘いもの・茶屋コリトリ

 

●人のためにと故郷で茶屋をオープン

JR貞光駅のすぐ近くにあるオシャレな古民家。

令和4年6 月23日にオープンしたばかりの茶屋コリトリさんです。

店内にはオシャレな洋楽が流れており、レトロな空間の中で頂く一宇のお茶は絶品。

 
(左)1階店内/(右)2階フリースペース

 

 
(左)レトロな襖/(右)元電気屋の名残のショーケース

 

オーナーの梅田さんは高知県に住んでいましたが、つるぎ町の祖母が亡くなったことをきっかけに、

何か役に立つことをしたいと思い、故郷への移住を決意。

一宇の茶を自ら栽培・販売しており、得意のタルトなど日替わりスイーツも出しています。

 

●店名の由来は?

「コリトリ」とは「垢離取り」。

神仏に祈願するため、冷水を浴び、身体のけがれを去って清浄にすること。

貞光町は霊峰つるぎ山への入り口であることから、

お客様の垢離取りが出来る様な癒しの場所になれればとの願いが込められています。

 

 

●空き家バンクで物件探し!

つるぎ町の空き家バンクで数件回って、築96年の元電気屋に出会うことができました。

購入費用は、なんと土地と建物合わせて100万円。

前オーナーの管理により雨漏りなどはありませんでしたが、

大量の家財が残されており、その撤去が大変だったそうです。


●改修費は・・・?

建物を改修するのに約400万円かかりましたが、

大工さんの紹介等、つるぎ町のサポートが手厚く、スムーズに改修できたそうです。

1階は、間仕切り壁や土間を撤去して、内装を白く塗り直し、玄関の素敵な建具は職人に作り直してもらいました。

2階は、廊下の床板、フリースペースの襖・畳を交換。床の間の塗り壁には、藍を混ぜた珪藻土が用いられています。

※2階は、現在も梅田さん自身でDIY中です。  

                        1階店内の様子

 

●コリトリの今後

現在は近隣住民の憩いの場として活用されていますが、

今後は観光客にも立ち寄ってもらい、一宇の茶を更に広めることができればと語る梅田さん。

2階フリースペースについては、夏場に多い、つるぎ山の登山客向けに開放予定です。

また、趣味の雅楽や、伝統建築にも関心があるため、伝統文化を伝えていきたいとのことです。

今後の展開も楽しみです!

                        一宇のお茶

 

YouTube動画はこちらから!

 

<物件概要>

名称  一宇のお茶と甘いもの・茶屋コリトリ
場所  徳島県つるぎ町貞光西山36−7
構造・規模  木造2階建て
建築年  築96年
Facebook  茶屋コリトリ ※営業日はFacebook でご確認ください。

<取材時期>2023 年1 月

 

一覧へ戻る

TOPへ戻る